チンゲンサイ(青梗菜、学名:Brassica rapa var. chinensis)は、アブラナ科の青菜系の野菜。
中国野菜の中でも身近な野菜の1つとなっている。和名はタイサイ(体菜)。白軸のものはパクチョイ(白菜)とも呼称される。
原産地は中国華南地方。日本には1970年代の日中国交回復の頃に入ってきたと言われる。 とくに日本では千葉県の柏市で先駆けて栽培された。経緯としては柏市の老舗中華料理店の知味斎が種を日本に持ち込み、地元農家の西川氏らと栽培法を確立した[2]。
チンゲンサイが日本へ入ってきたのは日中国交回復(1972年)以降である。英語圏においては「白菜」の広東語方言発音から「パクチョイ」(Pak choy)という呼称が確立していたため、当初は軸が青いものを「青茎(軸)パクチョイ」、白いものを「白茎(軸)パクチョイ」と呼んでいた。後に日本独自の用法として、青茎のものを「チンゲンサイ」(青梗菜、梗はしんの堅い茎のこと [3] )、白いものを「パクチョイ」に統一した。中国では一般に「小白菜」(シャオバイツァイ)と呼ばれ、中国東北部では「油菜」(ヨウツァイ)と呼ばれている[4]。
なお、漢字で書くと同じ「白菜」となる「しろ菜(しろな)」は山東菜の別名であり、同じアブラナ科でも別の植物である[5]。