キュウリ(胡瓜、Cucumis sativus L.)とはウリ科キュウリ属のつる性一年草、およびその果実のことである。野菜の一種として食用にされる[2]。
かつては熟した実も食用とされたが、甘みが薄いためにあまり好まれず、現在では未熟な実を食用とするようになった。インド北部、ヒマラヤ山麓原産。日本では平安時代から栽培され、大正時代以降によく利用されるようになった[3]。
和名キュウリの呼称は、漢字で「黄瓜」(きうり)と書かれ、熟した実が黄色くなることに由来する[3][4]。「胡瓜」の中国音(クウクワ)が日本人には発音しにくかったため、瓜を日本での読み「ウリ」と発音し、「クウウリ」から「キュウリ」となったものと考えられている[3]。現代の中国植物名は黄瓜(おうか)または、胡瓜(こか)という[4]。漢字表記で使われる胡瓜の「胡」という字は中国から見た西方諸民族を指し、シルクロードを渡って来たことを意味している。その他の外国語表記は、英語名は common cucumber 、フランス語は concombre 、イタリア語は cetriolo である[5]。
日本の地方により、別名でカラスウリ[4]、ツバウリ[4]ともよばれている。
キュウリの標準学名は Cucumis sativus [1]、狭義のキュウリとされる種は Cucumis sativus var. tuberculatus [6]である。